お菓子の形状とネーミング、そしてその定義。
いや~、暑い!暑いですね!溶けるほど暑いですね!あまりの暑さに外に出るのが億劫で、休日はエアコンつけっぱなしの部屋でダラダラお菓子を食べています。どんなにやる気がなくてもお菓子を食べる気力だけは湧いてくる私であります。
さてさて、先週香川の友人に会いに行ったのですが、帰りはまっすぐ名古屋に向かうのはもったいないと思い阪神間のケーキ屋さんを巡ってきました。絶対買って帰ろうと決めていたお菓子がこちら…
☆兵庫県 西宮市 ベルン 「焼きドーナツ」
リング状のものはその内容に関わらずドーナツと呼ばれる傾向にあります。「揚げてなかったらドーナツではなーい!」という声が聞こえてきそうです。そして何を隠そう私自身がそうでした(^^;
しかし!友人にもらって初めて食べた時の衝撃を私は忘れません。目の前にあるお菓子が「ドーナツかどうか」なんてことはもはやどうでもよく、しっとりきめ細やかな生地がただただシンプルにおいしくて驚きました!大事なのは「食べた時にしあわせになれるかどうか」なのだと、至極当たり前のことに気付かされたのです。
それからはそういう視点でお菓子を見る楽しさが増えました。例えばこちら…
☆神戸市 六甲 puro
「フロランタン」
「チョコフィナンシェ」
フィナンシェもフロランタンも、伝統的なフランス菓子店で売られているそれとは形状が全く違います。「これはフロランタンじゃなーい!」「これはフィナンシェとは呼ばなーい!」なんて否定する職人さんもいるかもしれません。でもpuroはフランス菓子専門店ではないわけで、店主が「これが私のフロランタンでありフィナンシェです!」と言えばそれはフロランタンでありフィナンシェなんですよね。
お次は、神戸で会った友人がくれた1.5ヶ月遅れの誕生日プレゼント(笑)
☆神戸市 中央区 cake sky walker
「マドレーヌ」(右)
シェル型で焼かれていてオーソドックスなマドレーヌなんですけど、食べてみるとなかなかしっかりレモンが効いていてかなり私好みでした。しかし私はふと思ったのです。決して否定的な意味ではないのですが、「こんなにしっかりレモン味だったら…もはやレモンケーキではないのか?」と。
「でもでも、店主がマドレーヌと言えばこれはマドレーヌだよね?お菓子それぞれの定義って何なのかな?形で決まるのかな?作る手順で決まるのかな?マドレーヌをマドレーヌたらしめているのは何なのかな?つまりマドレーヌのアイデンティティとは…???」
ダメだー!答えが出ないっ…!!普段あまり使わない私の頭はもうパンク寸前…(*_*;
しかし、そもそも答えなんて必要ないのかもしれないです。食べることは五感フル稼働で楽しむものだから、考えてばかりいては感じることを忘れてしまいます。友人やお付き合いする人を選ぶのに見た目や肩書きを気にしたり、「この人と一緒にいたらどんなメリットがあるか?」なんて考えていたら幸せにはなれませんからね!
私にとって大事なのは…
・食べた時にしあわせになれる。
・また食べたいと思える。
・人にプレゼントしたいと思える。
この3点を感じられることかな~。
ということで、「考えるんじゃない!感じるんだ!!」の精神を胸に、これからもお気に入りのお菓子リストに仲間入りするものを探して日々精進して参りますよ~!